劇場版 魔法少女まどか☆マギカ MAGICARD BATTLEとは

2014年7月31日より稼働した、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」をモチーフにしたカードゲーム。

・・・なのだが、ご存知の人はその筐体を見れば分かるが、「けいおん!放課後リズムタイム」と同筐体のクルカステーションを採用している。

やはり放課後リズムタイムと同じという事で、当時は一切プレイすらしていない人からも馬鹿にされる存在だった。

稼働初期では各地でカード完売騒動が発生し、意外と売れ行きが良いという情報が多数報告されていた。まどマギ勢恐るべし。

しかし肝心のゲームシステムについては、初心者はゲームシステムの説明不足についていけず、玄人はSR・HRカードを使うと大幅なヌルゲーとなってしまうため、本作のゲームシステムを評価するものはほとんどいない。

そのため、稼働から1か月後となる2014年8月の半ば頃から過疎化が進んでしまった。


2014年10月30日に2ndにバージョンアップしたものの、やはり第一弾の汚名を返上する事はできなかった。

第二弾でもプレイする人がほとんどおらず、完全にオワコン状態である。


更に2015年2月19日、3rdにバージョンアップした。

新しく書き下ろしイラストが登場する等、今までより力が入っているように見えたが、やはり現状は変わらなかった。


そして2015年9月4日に稼働終了。第一弾から約1年ちょっとで、ゲームセンターから魔法少女とキュゥべえの「セーガー」の声が消えた。


当サイトが劇場版 魔法少女まどか☆マギカ MAGICARD BATTLEを薦める理由

きっかけはロケテストでの死闘である。

私も最初はルールが全然分からず、強力な魔女たちにボコボコにされていた。

しかし、ルールを徐々に理解していくにつれ、魔女戦との絶妙なゲームバランスに気づいた。

カードゲームらしい要素である、「このターンで特定のカードコンボを決めないと即死する」、「あるカードを間違えて捨ててしまったら即死する」といった、まさにギリギリの戦い。

一瞬の判断ミスが死に繋がる。

そして最後に現れた魔女、ワルプルギスの夜。

HPをあと1ミリほど残して倒せなかったあの悔しさは決して忘れる事はないだろう。


・・・という事が稼働前となるロケテスト時点での私の評価だったのだが、実際のシステムは上述にも書いたがヌルゲーの域を超えてしまった。

まず最大の原因はメインスキルの登場である。

ロケテストの頃は使用する事ができなかったSR・HR(UR)カードだったのだが、これが単体でも能力が高い上、メインスキルによりノーリスクで相手にMPの2倍ダメージを与えたりできる。

これによりロケテストで強敵だった魔女たちが、誰でも簡単に1ターンノーダメキルができるようになった。これはひどい。

また放課後リズムタイムにはカード排出地獄なるものがあったが、MAGICARD BATTLEにはカードスキャン地獄なるものが存在する。

MAGICARD BATTLEはカードダス類のゲームのため、カードをゲームに読み込ませる必要がある。

実際、まともに良いデッキを作ろうと思ったら30枚はカードをスキャンしないといけない。

そしてスキャンするにはカードを一枚一枚かざす必要があり、非常に時間がかかる。

またスキャンを読み込めないハード依存のバグが多発しており、まともにカードを使えない事も多々ある。


ではそんなMAGICARD BATLLE、それでも私がプレイし続けた理由はレアカードさえ使わなければ非常にバランスが良い事である。

つまり自ら強いカードを禁止し、あのロケテストでの難易度を再現するのである。

現に敵の強さは全く変わっていないので、ロケテストと同じノーマルカードをメインにすれば、MAGICARD BATTLEらしいハイスピードバトルが楽しめる。

最も、自ら縛らないとまともにゲームができないというのもおかしな話だが・・・

しかし、このプレイを実現するにせよ、まともに良いデッキを作るには一万円以上の投資は覚悟する必要がある。

私もそれぐらいでロケテストでお世話になったスキルカードはほぼ全部そろった。

非常に多くの投資を必要とするが、とにかくこのゲームはルールを把握し、強力なコンボを連続で繋げられればかなり楽しめる。

自分のプレイヤースキルを試せる強力な魔女たちも数多く存在するため、倒せた時の爽快感は確かなものである。


ここまでが第一弾までの評価であり、第二弾からは白のカードの仕様変更・処理落ちの増加・ホムリリィ以外の使いまわし魔女増加、第三弾からキュゥべえチャンス追加によるテンポの悪化・探索機能追加で自由に魔女と戦えなくなる等、改悪としか言えない仕様が追加された。

これについては私からも援護不能であり、どうしてこんな機能ばかり追加してしまったのか首を傾げてしまう。

第二弾からガッカリゲー度が増してしまったのが非常に残念だった。

それでもロケテストで戦ったワルプルギスの夜との戦いや、このゲームのために名古屋のまどマギ展で情報収集しに行ったりと、このゲームが稼働していた頃の思い出は今となっては深いものがある。




こんな方にオススメ

1.財力のある方

2.縛りプレイに手慣れた方

3.萌えより燃えゲー好きな方