対戦考察

このゲームで対戦を楽しむために覚えるべきシステムの説明について解説する。

必ずセンターフライキャッチャーゴロになる、野手と審判が後ろを向くバグは考慮しないものとする。




基本操作

・投手編

投手はストライクゾーンである9つの位置か、ボールゾーンである8つの位置を選択してボールを投げる。

投げる前に、最大4つの球種(1つはストレート固定)を選択でき、ストレートを投げた場合はスタミナが減らない。

スタミナがない状態でストレート以外の変化球を投げると必ずストレートになる。

変化球には投げる位置を別の場所にするといったものはないが、急速が遅い変化球(ナックル等)や速い変化球(ジャイロボール)があるので、これらとストレートを合わせるといい感じに相手の打つタイミングをずらせる。


・野手編

野手はストライクゾーンである9つの位置を選択してバットを振る。ボールゾーンの位置を選択する事はできない。

投手の投げた位置と野手の打つ位置が一致した状態で球を打つと、パワーAの選手ならほぼ確実にホームランとなる。

打つ位置と投げた位置が一致しなかった場合は自動で打つ位置を合わせてくれるが、この状態で球を打つと大幅にパワーが落ちてしまう。

そして鉛のように転がらない球となり、キャッチャーに取られてアウトになる。


バットを打つ以外にもバントをする事ができる。

バント時は左、右、中央のいずれかにボールを転がす事ができるが、中央に転がした場合、真正面にピッチャーがいるので確実にアウトになる。

バントは、ボールゾーンだろうがどこに球が投げられても必ず成功する事ができ、野手の打つ位置に影響しない。

ただし、投手が投げる位置によっては飛び方が変わる。例えば、高めの球をバントした場合はボールが高く飛ぶ。

バント中に特定のボタンを押すと、バントをしない動作をする事ができる。この間に相手がボールゾーンに球を投げた場合はボールとなる。


・守備編

守備はすべてCPUが自動で操作してくれる。

設定でセミオートにする事ができるが、それでもCPUがほとんど操作するのであまり意味がない。


・走者編

走塁もすべてCPUが自動で操作してくれる。

盗塁はランダムで勝手に発動するので、ある程度対策しておかないとアウトとなって犬死にとなる。




事前知識として覚えるべき事

・確定バントヒット

メジャーWii2で最も駆け引きとなる要素の一つ。

バントは前述通り、ボールゾーンだろうが確定で成功する事ができ、左、右、中央のいずれかに球を転がせる。

ここで走者がいない、又は一塁のみにいる状態で左側にボールを転がすと、走力E以上の選手なら確実にヒットとなる。

バットを振らなくても確実にヒットを打てるので、非常に有効な手段である。


ただし弱点はある。それは高めの球をバントすると高確率でアウトになる事である。

前述通り、高めの球をバントするとボールが高く飛んでしまうため、直ぐにサードの選手にボールを取られてアウトになりやすい。

だが対策はある。バントをしていない状態で上3つに打つ位置を合わせる。そして、相手が球を投げたと同時にバントに切り替える。

これなら投手側に「高めの球を打つと思わせてバントをする」というプレッシャーをかけられる。

野手側は、バントをせずに普通にバットを振っても良いし、バントをしてもいい。

できるなら「高めの球以外がくるのを見てからバントをする」というのが完璧だが、正直私には無理だった。

そして投手側は、相手が見てからバントをしていない事が分かれば、高めのボールゾーンに球を投げるという手が増える。

これで相手がバントした際は高めの球でバントさせられる上、普通に相手が撃ってきた場合はそのままボールカウントを増やして実質ターンを流すだけなのでリスクも低い。


この確定バントヒットの駆け引きをまとめると以下のようになる。

・野手側は、高めの球以外がくると分かればバントで確定ヒットとなる。

高めの球が来ると読んだ場合、上3つから打つ位置を選んでバットを振れば、3分の1の確立でホームラン級の球を狙える。


・投手側は、確定バントヒットを防ぐために高めの球を投げる事を強いられる。

高めの球を投げた場合は、3分の1でホームランとなる場合があるが、バントをしてこない場合もあるので高め以外の球を投げる必要もある。

投げる位置を見てからバントをしていない事が分かれば、安定択である高めのボールゾーンに球を投げる選択肢も増える。


ちなみに高めの球をバントする以外にも、走力Fの選手は確定バントヒットを使えない。

選手の名を上げるとサンダース、ニック、無名選手などが該当し、これらのキャラは足が遅いせいで高確率でアウトになる。

低めの遅い変化球をバントした場合はバントヒットを成功できるが、推奨はしない。


・盗塁について

盗塁は走者がいる状態でランダムで発動する。

メジャーWii2の選手は、能力Fだろうが強肩な選手ばかりなので、盗塁を放っておくと確実にアウトになる。

何もせずにアウトになるのはかなりもったいないので、何かする必要がある。

一番良いと思われるのは送りバントをする事である。

どうせアウトになるのが分かっているのであれば、せめて走者を送るぐらいはした方が良いだろう。

ただし、走者の走力が高い場合、そのまま次の塁を突っ切ってしまいゲッツーとなる場合がある。


・二塁以降のバントについて

確定バントヒットは、走者がいない、又は一塁に走者がいる場合のみに確定ヒットとなる。

では二塁に走者がいる状態でバントをするとどうなるのか?

今までと同じく左へボールを転がした場合は、当然ながらサードの選手にボールを取られて、二塁から三塁へ行く走者がアウトになる。

この場合は右に球を転がし、本塁から一塁に走る走者を犠牲にして送りバントとする。

残念ながら二塁のみ、又は一塁ニ塁に走者がいる場合は、良くて送りバントにする事しかできない(走力が高い選手なら稀にヒットとなる場合があるが)。


では三塁に走者がいる状態でバントをするとどうなるのか?

この場合は走者の走力、アウトを取られた数で守備側の行動が変わる。

例えば、アウトが1回だけ取られている状態で左にバントすると、守備側は本塁にボールを投げる(右にバントした場合も稀に本塁へ投げる場合有り)。

アウトが2回取られている状態で左にバントすると、守備側は一塁にボールを投げる場合がある。

これらを予測するのはかなり難しいが、本塁にボールを投げた場合、走力B以上の選手ならホームインとなる。

走力がC以下の選手は、投手の投げた球種、投げる位置によってホームに帰れるかが変わる。

当然高めの球は確実にアウトだが、低めの球か急速の遅い変化球をバントした場合は、転がらない球をサードかファーストが取りに行く事になるので、ホームを走るまでの時間稼ぎとなる。

投手側もそれを知っていれば、低めの球や急速の遅い変化球を投げる事はないと思うが、それでもある程度相手の行動を縛る事ができるだろう。

低めの球や急速の遅い変化球がこなくても、バントヒットやスクイズとなる場合があるので、三塁がいる状態でのバントは十分有効と言える。


・投手が球を投げた瞬間の行動について

投手が球を投げた瞬間に、野手が打つ位置と投手が投げる位置が一致していない場合、野手の打つ位置を自動で合わせてくれるが、こうなった後に手動で打つ位置を変更する事ができなくなる。

そして投手野手ともに、球を投げるまでの間は好きに打つ位置と投げる位置を変更する事ができる。

ここで注意したいのが、野手側の打つ位置は投手側に見えているという事である。

例えば、野手側が右上に打つ位置を合わせた状態で放置していたら、投手側はそれを見て左上に球を投げるといった事ができる。

そのため、野手側は打つ位置を投手に見破られないよう、球を投げる直前に打つ位置を合わせる必要がある。

これをやっておかないと、いつまで経っても狙っている位置へ球を打つ事が不可能になる。


・選手の能力について

選手にはそれぞれ「打撃力」「パワー」「肩力」「走力」「守備力」「スタミナ」「投球スピード」のステータスが割り振られている。

この中で大きく関係するのは「パワー」と「走力」。

「パワー」は球を打った時の飛距離に影響し、パワーC以上なら打つ位置と投げる位置が一致した時にホームランを狙う事ができる。パワーD以下は、良くて二塁打と思った方が良い。

「走力」は走る速さに影響し、前述の確定バントヒットにおいて重要なパラメータとなる。

それ以外の能力の影響はないと思って良い。「打撃力」だけは、打つ位置と投げる位置が不一致時のパワーに関係している?


各種ステータス以外にも、スーパー選手と呼ばれる選手が存在し、これらは普通の選手よりもパワーが異常に高い。

ゲレーラ、ボルトンなどが該当し、これらの選手は打つ位置と投げる位置が一致していなくても、二塁打やホームランを出せる時がある。




その他

・無名選手について

やり方についてはこちらを参考。既に動画のほうは消されており、私もどのような内容だったかについては把握していない。

この方法で作られた無名選手は全能力オールFなので、はっきり言って戦力にならない。

このバグを応用すれば、使用するWiiによっては更なるバグに発展できる模様。

私は無名野手4人 + 無名投手4人 + エディット選手5人(2人は同名で投手捕手で別々にいる)を作る方法を見つけたのだが、数年前の事なのでやり方を忘れてしまったorz




参考動画

→上記の確定バントヒットをフル活用した動画。


→メジャーWii2の対戦動画。まだお互いに上記の戦法を考慮する前の状態なので内容は察し。

(絶対に違うと思うが)低評価の方が多いのは、対戦ガチ勢から見て上記の事前知識を守れていないからであろう。